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ゲーム業界に参戦される皆様への推奨書籍


■10年使う本。

新卒の皆様と、そうでない皆様。ゲーム業界へようこそ。
この乱世に好きこのんで飛び込む無謀さに敬意を表して「ゲーム業界で10年使った本」を紹介してみたりします。コンセプトは「実際に今でも引っ張り出して使う」。

一度読んでポイの本は要らない。
本棚の飾りは要らない。
webで代用が効かない。
そういうハードコアな書籍の中で、現在入手可能なブツのみを厳選してお届けする次第であります。

何せ実際に10年使ったモノばかり(※)。
新人時代に買っても損の無い逸品ばかりでございます。
ささ、臆する事なくアフィリをポチリとやって頂ければ……





※一部除く。すみません大口叩きました本当にすみません。







■中二病製造マシーン。

まず最初にご紹介するのは、こちら。


13か国語でわかる新・ネーミング辞典 (単行本)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/405402453X?ie=UTF8&tag=bukkoro-22


ジャンル順に並べられた単語について「英・仏・独・伊・西・希・羅・露・葡・蘭・中・韓・アラビア語」でダーッと単語が並んでいる本。それだけ。だけれど、ゲームとの親和性が超高い。
たとえば「宝石をイタリアではなんて言うんだろう?」って時に調べてみると

    翡翠 → giada(ジャーダ)
    猫目石 → occhio di gatto(オッキオ・ディ・ガット)
    月長石 → pietra de luna(ピエトラ・ディ・ルーナ)
    象牙 → avorio(アヴォーリオ)
    ベッコウ → tartaruga(タルタルーガ)
    琥珀 → ambra(アンブラ)

なんて感じでダーッと調べる事が出来ます。
これでもうRPGのボス名には困らないよ!エターナルブリザード!みたいな。
マイナー言葉が多いから、ネットではなかなか代用出来ないんですよね。
パラパラ眺めているだけでも楽しい。
僕が持っているヤツは8ヶ国語版ですが、13ヶ国語版欲しいなあ。

ところでこれ、ウチの今は亡きおじいちゃんがくれた本なんです。
引き出物か何かで貰って、余ってたんだろうなあ。

予想外に活用できたよ、おじいちゃん。






■100の宗教を学ぶ。


Design rule index―デザイン、新・100の法則
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4861000084?ie=UTF8&tag=bukkoro-22


実はこれは最近買った本。
マイミクさんの日記を見て面白そうだと思って買ったら予想以上に素晴らしかったので死んだ。

「アフォーダンス」「親和性」「シンメトリー」「不変性」etc...
デザイン(に限らず様々な)セオリーを100個詰め込んだ本。

デザインには色んな宗教があって、それらがどういう思想の下に組み立てられているのかを知る事が出来ます。
とにかく示唆に満ちあふれていて、企画書書きなんかにも参考になる場所がいっぱい!

……という話を会社でしたら「この本からアイデアに変換するのは結構大変ですね」と言われたので、万人向けでは無いカモシレナイデス。

あと 4200 円は高いなあ。
それだけの価値はあるんですが。






■人殺し!人殺し!人殺し!


武器―歴史,形,用法,威力
http://www.amazon.co.jp/gp/product/483730706X?ie=UTF8&tag=bukkoro-22


世の中のゲームは半分が撃ったり斬ったり爆発させたりする人殺しのゲームです(※)。
そして、この本は人殺しの方法が石器時代から核兵器に至るまで丁寧に紹介されています。
つまり、ゲームクリエイター必携と言いきれます。

武器の本というと刀や銃に特化した書籍が多いのですが、この本は武器をまんべんなく運用も併せて書かれているのがイイ。いろんな武器が世の中にあるんだなあ、と思い知ります。

全ページ白黒なのはご愛敬。






























※ソースは横尾の体感

■フォント集を買おう。


改訂4版 TrueType フォントパーフェクトコレクション(CDROM付)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4844325140?ie=UTF8&tag=bukkoro-22


web でフリーのフォントが手に入るこのご時世、何故?と思われた方も多いかと。

これはフォントの印刷サンプルが「本になっている」事が大事なのです。
実際に DTP でフォントを選ぶのは大変な作業。
紙でパラパラパラーッとめくって、比較検討出来るのはとても助かります。

貸した相手が同じ本を買う率 No.1 のこの本。
「会社にあるからいーよ」と思われた貴方は、是非お試し頂きたい。

日本語フォントは DynaFont が安くて沢山揃っています。
※DynaFont は製品に使うとやたら高いですが、企画書程度ならこれでOK。

一応、こっちにも英語フォントが入っていますが、若干遊び心に欠けるような気も。

フォントは古くなっても使える素材の代表ですな。


DynaFont TrueType600+欧文3000 Vista対応版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NJLRXC/bukkoro-22/ref=nosim/


とにかく「超極太明朝」「超極太ゴシック」があればしばらく困らない、と言い切ってみます。



DynaFont TrueType600+欧文3000 ゴールド for Windows
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001QA30GE/bukkoro-22/ref=nosim/


余裕のある方は、手書き風なんかも入っているゴールドをどぞー。







■でも自分で探すのも楽しい

いろいろ書きましたが、あまりに実用性を重んじたせいで色気の無いセレクションになりました。
若いウチはイロイロ買いながら失敗していくのも楽しい気がします。
良い本に巡り会えたら、貴方の一生の財産になること間違いナシ。

幸運をお祈りしております。




あっ、そうそう。「シナリオ論」なんかもいくつか読みましたが、個人的にはそういう攻略本を読むよりも一冊の感動出来るゲームや小説を感じる方がよっぽど創作の近道だと思いました。
「面白い」とか「泣ける」とかがどういう構造になっているか分析するのもまた楽しいモノです。

ではまた。






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